1874年(明治7年)築地の外人居留地に、アメリカ聖公会宣教師ウィリアムズ主教が建てた、僅か8名の聖書と英語を教える学校が、立教学院の原点です。今年で140周年を迎えます。
立教の歴史を繙くたびに、創立当初のウィリアムズ主教の激しい情熱に圧倒されます。主教は、遠い異国の地に骨を埋める覚悟で訪れ、キリスト教を日本の子どもたちに伝えようと、神様から与えられた使命(ミッション)を全うするために全身全霊を捧げました。このウィリアムズ主教の初心を忘れないことこそが、わたしたちの使命であり、次の未来へ歩を進める大切な基本になると考えます。そして立教学院をここまで献身的に育て上げてこられた先人達に感謝するとともに、良き伝統を守り、新たなる挑戦を恐れず、本校の使命をさらに実践していきたいと思います。
今年度は、更にウィリアムズ主教が日本で宣教活動を開始して155周年の年でもあります。ウィリアムズ主教が建てられた本校が、長い間大切に育んできた「キリスト教に基づく教育」を、この現代社会の中で更に充実させていくには何をすべきなのか、この記念すべき年にあたり、共に考える良き機会を与えられたことに感謝致しております。
2000年、小学校から大学までの立教学院一貫連携教育を実現するため、かつての「立教中学校」は、中高一貫6年制の立教池袋中学校・高等学校に生まれ変わりました。そして、今年からは更なる少人数教育を目指し、生徒総数を変えずに全学年3クラス制から4クラス制にしました。
神様は、人それぞれに異なった賜物、能力を与えられました。日々の学校生活の中で、自分にはどんな賜物が与えられているのか、それを生徒達が自分自身で発見し、それを伸ばしていく6年間にしたいと思います。
さらに、この6年間は人としての基礎・基本をしっかりと身につけなければならない大切な時期です。いわば人生の土台作りの時期です。勉強はもちろんのこと、生徒会活動、クラブ活動など、学校のあらゆる活動分野での基礎・基本は、どんな時代になっても偏りなくしっかりと身につけなければなりません。そして、この土台は自分に与えられた賜物、能力を発見するのにも大切な役割を果たします。
神と人を愛する心は、先ず祈りから始まります。祈りに始まり、祈りに終わる学校生活の中から、立教学院各校共通の教育目標に向かって、神の前に謙虚で感謝を持って生きられる人間の育成を目指しています。
理念
立教の精神
学校からのメッセージ
学校長あいさつ
在校生のみなさんへ